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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
 思いついてしゃがみ込み、木春菊を摘み始めている中に、つい夢中になって時間の経つのを忘れてしまっていた。ひろげたスカートに一杯になった花を束ね、花束まで持って帰る羽目になったと苦笑する。





 そのときだった。どこからか強い視線を感じたような気がして、賢は顔を上げた。当然ながら、誰もいるはずがない。
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