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さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中

ウルウルとしながら、古畑さんは、もちろんでございます…!と頭を下げた。



光瑠さんはそれを見て、へは…と嬉しそうに笑う。



なんて小悪魔なんだろう……



いつも、もっと素直になって欲しいと思っていたけれど、そうなるとみんなの心がかき乱されてしまう事を知って、私は何とも言えない気持ちになった。



「真希ぃ……?」



甘えたような声音にハッとして、そこから抜け出そうとするが、もう遅い。



ギュッと背後から抱き締められて、私は首を回して光瑠さんを見つめる。




「光瑠さんっ……お医者様からもらったお薬飲んで、ちょっと休みましょ……?」



熱い吐息が、私の首筋をくすぐる。



それに変な声が出そうになって、何とか抑え込んだ。




「っ…ね……?光瑠さん…」



「くす…り……ん…んん……」




熱がまた上がってきてしまったのか、混乱している様子の光瑠さんは言葉がまとまらなくなっている。




「そう……お薬です…」



「…………僕は…ん?んん……いや…俺……?……ぼっ僕は……」




「っ…………」




完全俺様の光瑠さんが……僕とか言っちゃってるし……っ





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