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第9章 プール大会？

必死に拒否する加奈子を見て、要はニヤリと笑う。



もしや……




「泳げないとか？」



「そっ…違います！！」



「本当に？」




試すように問い掛けてきた要に加奈子はムッと口をつぐむ。




「私っ……田舎では泳ぎ1番だったんですよ！！」



「へぇ……？」




絶対に信じてないっ…！



今すぐ泳いで証明したいものだが、そんなことできるはずもなく、はぁっ……と加奈子は息を漏らした。



「泳いで見せてよ」



「っ……か、からかわないで下さい！」



必死になる加奈子を見て要はクククと喉を鳴らして笑う。



そしてそのまま加奈子の腰を掴んで引き付けると優しく微笑んで耳元で囁く。