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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?



「あちぃ〜〜〜」




そう叫ぶ亮の隣で、浩平が目の上に手を当てながら、照りつける太陽をのぞく。



“かんかん照り” とはまさにこの事。


水着姿の二人は、早くプールに飛び込みたい気持ちを募らせる。




「あ〜〜梨子の水着楽しみ〜」


「……ドスケベが」




浩平の言葉を聞いて、亮がケタケタと笑う。




「男だったら当たり前じゃねぇ〜? お前だって愛花ちゃんの水着姿楽しみなんじゃねぇの?」


「……ま…あ」




否定は出来ない。


で…も、だ。




浩平が小さく溜め息を吐いたのを亮は見逃さなかった。




「おい…まさかと思うけどさ…」


「……なんだよ」


「お前まだ童貞捨ててない…?」


「っ……」



ギクリと体を震わせた浩平は、慌てて亮から視線を外す。



「うわ〜まじ〜〜?? 良く我慢出来んなぁ…」


「っ……何も言ってねぇんだけどっ…!」


「言ってるも同然の反応だろ〜何年友だちしてると思ってんだよ」



目を細めている亮を見て、浩平は悔しがりながらも、息を吐く。



だが、一応抗議はしたい。




「別に…完全に童貞って訳じゃ…」



「なにそれ。どういう意味だよ」



「いや…っ…」




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