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第9章 プール大会？

「それはそうなんですけど……。その私から見ても、ドジで放っておけない、そんな子なんです」



加奈子さんがそんな風に思う相手…か。


気になるなぁ…。


そんな人と加奈子さんが一緒に仕事しているなんて、少し職場を見てみたい…なんて思ってしまった。



「加奈子は優しいからね…」


「っ…副社長っ……」



再び、加奈子さんの隣に現れた要さんに、加奈子さんは顔を紅くしている。



「でも…あまり入れ込みすぎないようにね。仕事のしすぎは良くないよ」


「……それは副社長もですよっ！」


「んん……。気を付けるよ」



本当に、ラブラブだ。


光瑠さんも、お父さんになるんだし、少しは要さんみたいに素直に言葉を発してくれてもいいものだけれど……



「ドジがドジを教育したってドジに拍車が係るだけだろう」



………夢のまた夢、なんだろうか。この人は…デリカシーがないというか…なんというか……



「もう！ 光瑠さん…！」



私が怒っているのに、加奈子さん本人は、ハハハと笑っている。