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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?

「全然気にしなくて大丈夫だよ! 少しの時間、副社長に会えるだけでとても幸せだから!」


「でも……」



逆に気を遣わせちゃった…?

また申し訳ない気持ちになっていると、それにね、と言って加奈子さんがまた微笑んだ。



「今、丁度お仕事楽しくなってきたところで…」


「そうなんですか…?」


「うん! 新人指導の係になってね。最初はめんどくさいなぁ…って思ったんだけど、その子すごくかわいくてさ…」



トロンとした目を見せた加奈子さんに、へぇ…と声を洩らした。


加奈子さんが新人指導…。


そうか。もう加奈子さんが2年目だし、そういう立場になるんだよね。




「どんな方なんですか?新人さんは」



えっとねぇ…と言いながら、加奈子さんは目を輝かせた。




「一言でいうと、『ドジ』!!!」



「ど…じ……?」



えっと……それは……




「それは自分の事だろうが、ドジ女」


隣で話を聞いていたらしい光瑠さんがすかさずツッコミを入れると、加奈子さんは、へへっと笑った。

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