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愛しい記憶
第2章 断片
俺は名前も分からない彼女のニットに手をかけ、それを上へ上へとたくし上げる。
「とも……っ…?まだ熱あるんじゃないの?」
「……関係ない」
「そんなっ……」
「うつんのが嫌だ?」
「そんなことないけどっ……」
身体が熱いのは熱があるからなのか、欲情しているからなのか。
もはやどちらなのかはどうでもいい。
抵抗しない彼女は、俺にされるがまま、あっという間に下着姿になっていた。
淡い水色に白いレース。
女の下着って、本当によく男心をくすぐるように出来てると思う。
俺も、着ていたシャツを脱いで、そばに投げ捨てた。
空気が肌に触れる。
寒い───…
そう思いながら、恥ずかしそうに震えている彼女の唇を再び奪った。