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愛しい記憶
第2章 断片

「ねぇ……ちょっとっ…」



彼女に何を聞かれたのだったか、もうそんなことすら分からない。


とにかく目の前の乳房を掴んで、乳腺を刺激するように揉みしだくと、彼女があぁっ…と喘ぎ声を上げた。



ピンと挑発するように、乳首が起立している。


それを俺は摘んで、こねるように刺激を与えた。




「はぁ…んっっ……あぁっ…」





恥ずかしいのか、彼女は腕を顔の上に乗せている。



ギュッと引き結ばれた唇から、吐息と喘ぎ声がたまに漏れ出ているのを垣間見ながら、俺はその細い腕を掴んだ。



顔が見たい。



自分が与えた刺激で、彼女がどんな表情を見せているのか。



それが知りたくてたまらない。



「やっ……ちょっとっ…」



腕を元に戻そうと抵抗しているが、俺の力には到底かなわない。



半分しか開いていない眼。


汗なのか涙なのか、頬を濡らしている水滴。



蕩けてしまいそうな彼女の表情に、オスとしての達成感を味わいながら、自身の下半身がグッと張ったのを感じた。
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