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この前、人を拾いました
第7章 ①―6 乱入にご注意




「ただいまぁ」




私はいつもより小さな声でそう言いながら、玄関を見つめる。



とっ散らかった靴たち。




また、ちらかしやがって。




「おぉ!お帰り~~!!!」




そういってリビングからレイが来て。私を抱き締めた。


私も懲りずにドキドキするが、昨日のことがまるでなかったかのようなレイの態度にまたイライラが募る。




「ご飯はなんだ!?もうぺこぺこぺこぺこだ!ハハハハハハハハ」




レイはそう言って呑気に大きな口を開けて笑う。




「私、すぐまた出るから。

お弁当買ってきたから、今日はこれ食べて。」




なんとなく、ほっとけなくて、買わなくていいのにお弁当を買ってしまった自分のお人好しさにもあきれてくる。




「いいね!!今度はどこだい!?」



私の気も知らないでレイは目を輝かせている。



「会社の飲み会。」


「どこでだ!?」


「どこって……」



言いそうになって、ハッとした。





やばい……



こいつ



絶対来る気だ。




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