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SEXYSIX~60日の合体合宿~
第10章 元AV男優・瀬野翔哉
そんな時、早川からスターカオスで一緒に仕事をしてみないかという話が来たのだった。それがこのプロジェクト「SEXYSIX」。また早川と仕事ができるという喜びはもちろん、そのぶっ飛んだエキサイティングな内容に燃えた。早川の新しい彼氏も少しは関わっているのだが、仕事で接することによって奴に対しても受け容れることができた。

こうしてAV男優を引退し、スターカオスに入ってSEXYSIX始動に没頭することですべてを昇華し始めた時、俺にも新しい彼女ができた。荒れていた頃に一度だけ関係を持った雑誌記者だ。『アクメ』という女性誌のセクシー記事を担当している彼女にSEXYSIXを取り上げてもらうべきだと考えた俺が連絡したことから再会し、あの夜のセックスがどうしても忘れられないと求められるままに互いを貪り合った。思えば俺もしばらくセックスしていなかったので、女神のように思えたし、知的で貪欲で豊満な身体に溺れるのは当然だった。

「瀬野さん、今日は中抜けする日でしたっけ」
「そうだ。すまないが小一時間後に抜けて、夕食後ぐらいに戻る。よろしく頼む」
「はーい。じゃあ今夜のプレイ指定は場所指定ってことで、決めちゃいますね」
「ああ。風呂と……、そうだな、キッチンやベランダやトイレとか玄関とかか?」
「ですね。私は明後日なんで、よろしくお願いしますね~」

この合宿生活中、軟禁状態の俺と早川は、時々こうして交替でこのマンションを抜け、休憩を取ることになっている。今日は俺が彼女と束の間のデートを愉しみ、明後日は早川が――おそらく彼氏とのセックスのために――マンションを去る。こうでもしないとマネージャーの俺達の性欲がもたないし、俺も早川も元恋人同士ということで、今の恋人たちからこの軟禁合宿を警戒されている。俺と早川が今セックスすることはSEXYSIXの仕事に必要ないことなので、してはいけない。早川とも早川の彼氏とも、そこは重々話している。……が、当然、惚れたままふられた上に元来セックス好きな俺が、早川との軟禁生活に欲情しないわけがない。どうにか自己処理に努め、仕事に没頭するようにしている。女は変わり身が早いから、早川の方はきっと今の彼氏にしか欲情しないのだろうが。

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