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飴色トライアングル【完結】
第12章 疲れた心を癒すデトックスの旅へ…

でも─私、泳ぐのが得意じゃなくて─結局海の中でずぅっとヒデにくっ付いてたから…

(美緒、あの…そんなくっついたら俺…)
(だって、足が付かないんだもん)
ダメなの?
〝いや、いいんだけど…〟

(……その、当たったら、ごめん)ん?
当たったらって……!?

あ!─そういえば
さっきから私の太もも辺りに何かが─

うん当たってる。

これって─

(ごめん)…
ヒデは私から眼を逸らし遠くを見つめてるし
小さく呟いた言葉に確信を得た!

ぁ、ブンブン
(だ、大丈夫!)
って─そう言うしかないじゃない?

その後は…
何となく2人とも気まずくなっちゃって─
無言のまま暫く波に揺られてたっけ─


(美緒、あのさ─来年美緒が卒業したら…旅行とか、なんて無理かな?)
旅行…その言葉だけでドキドキする。

(…う、うん、行きたいね)

(そうか…でも、その、泊まりは…ダメだよな?)
泊まり?
─ってことは、その…ヒデと…
○○するって事だよね?


(…えっと……うん、ぃぃょ)
(!?、ホントに?)うん─
ヒデとなら私、いいよ!

覚悟を決めて返事したっけ?

その旅行をずっと楽しみにしてたけど…

─結局、行く前に別れちゃったから
行けてないんだけど。

もっとたくさんヒデと想い出作れば良かった!

なんて──全部今更なんだけど

バカだね、いつまでも昔の思い出に浸って

まだまだだな!
この島に来て確実に癒されてるのに
思い出すのは昔の事ばかり─

1人になりたくてこの島に来たのに
楽しそうな家族やカップルを見ると羨ましいって思うのはどうしてかな?

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