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飴色トライアングル【完結】
第2章 先輩とキスしちゃった!
◇◇◇
突然、付き合う事になった私達だけど

英昭先輩はやっぱり学校のアイドルなわけで
嫌がらせや陰口叩かれることも日常茶飯事…


(美緒大丈夫か?何かあったらすぐ言うんだぞ)
(大丈夫ですよ心配しなくても)

辛いときもあるけど
先輩と過ごせるなんて卒業までの半年だもん

先輩が大学へ行ったら滅多に会えなくなる!

だから、多少の事なら我慢するよ。

──//
はぁ~!

今日は部活がないから早く帰れるのは嬉しいけど

部活がないと先輩に逢えないわけで
唯一の楽しみが無い日でもある!

3年生は特別授業や進路指導があって忙しいから仕方ないんだけど

あの日以来一緒に帰る事も出来ないし
電話やLINEだって私から

こんなんで付き合ってるって言えるの?

はぁ~!
考えたら悲しくなる…もう帰ろ。

教室を出て階段を下りる途中
先輩が一階の廊下を横切ったのが見えた!

あ、先輩だ!
しかも今、1人だった。
急いで階段を駆け下り周りを見回した。

うん、やっぱり誰もいない
よし!今のうち

「せ~んぱい♪」

「…ん?…おぅ、もう帰るのか?」

「はぃ、先輩は?」

今日は部活も休みだし
また一緒に帰りたいな。

「今から生徒会なんだ」

あ、なんだそっか──

じゃダメだ…
はぁ~!仕方ない、帰ろ。

「先輩さよなら」
俯きながら先輩に背中を向けた。


「美緒、待ってられる?」

ん…え、いいの?

「遅くなるけどいいか?」

そんなの全然平気!
先輩と一緒に帰れるなら待ってる。

じゃ図書室で課題を終わせよ、そしたら一石二鳥!

「待ってます♪」
「クスッ─じゃ待ってて」はい。

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