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愛されたいから…
第3章 イルマと南郷と律子
俺が仕事部屋で1時間ほど原稿を描いていると俺の家の中で勝手に物音が聞こえて来る。

リッちゃんが来たんだな。そう思って俺が原稿から顔を上げると案の定リッちゃんが

『来たよー♡』

と可愛く仕事部屋の扉から顔だけを入れて俺に笑いかけて来ていた。クリクリとした大きな目で少しふっくらとした可愛いらしい顔立ちのリッちゃんに

『とりあえず、まずはこれを見てくれるか?』

と言って俺は一応、完成している原稿を何枚か渡して見せていた。

俺の描いた原稿をしばらく見ていたリッちゃんの大きな目が丸くなり

『これって!?』

と初めてこの原稿のネームを見た時の俺と全く同じ反応をリッちゃんが俺に見せて来た。かなり長い時間を兄妹のように一緒に育って来たせいか、リッちゃんと俺は何故か同じ反応をする事が多い。

双子みたいに言葉がハモる事もよくある事でリッちゃんの思う事は俺には大体理解が出来る。つまりそれは俺の考える事もリッちゃんには筒抜けになっているという事だ。

俺はとりあえず誤解のないようにリッちゃんには官能漫画の作画だけを仕事で引き受けたのだと簡単に今までの流れを説明した。一部、南郷さんの話しとかはカットしてしまったけれど、俺の考えを見透かす事が出来るリッちゃんは

『ふーん…、イッちゃんがこんなエッチな官能とか描けるの?』

と俺が隠している部分を少し疑うように俺に聞いて来ていた。だから俺は真剣に

『だから、リッちゃんに協力して欲しいんだよ。』

とリッちゃんに言ってみる。すぐにリッちゃんは顔を赤くしてから

『まさか!また私に脱げって頼みなの!?』

と状況を理解して俺に言っていた。俺は誤魔化すように笑いながら

『あぁ…、まぁ…、ちょっとパンチラと胸ポロ程度だから前回よりかは随分楽だぞ。』

とリッちゃんの気が楽になるように言い返したのだけれども、リッちゃんは

『前回より楽でも、前回よりエロいんだよね!?』

と俺に口を尖らせて来ていた。俺は妹みたいに思っているリッちゃんだから

『女の子がエロいとか言うなよ。』

と思わず言ってしまう。リッちゃんは

『それはイッちゃんが可愛い顔して私に変な事頼むからでしょ。』

とご機嫌斜めになっていた。だから俺はもう一度真面目に

『仕事なんだよ。』

とリッちゃんに俺の頼みを言っていた。
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