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愛されたいから…
第4章 南郷の告白
俺は結局リッちゃんの言葉で南郷さんに対する後ろめたさが増幅するから、それから逃げるようにリッちゃんに向かって

『南郷さんより今は仕事が先。』

と原稿の続きを促していた。あれから一度だけ俺は南郷さんから連絡を貰っていて、一応、明後日が原稿の〆切だからと明日には南郷さんがわざわざ俺の家に原稿を取りに来てくれる予定になっていた。

だから俺とリッちゃんは夕方までには全ての原稿をちゃんと仕上げ、いつものように俺が作ったご飯を食べてから俺に突然リッちゃんが

『私が泊まったら南郷さんが気分悪いよね?』

とか聞いて来た。南郷さんと俺の関係を知ったリッちゃんが気を使っていると感じた俺はリッちゃんに

『大丈夫だよ。だって俺はリッちゃんには何も感じないからな。』

と言っていた。俺の言葉にリッちゃんは少し膨れっ面になってから

『それって…、女に対して失礼よ。』

と俺に言っていた。

だけど俺にはやっぱりリッちゃんは妹みたいな感覚でリッちゃんはかなり可愛い女の子なんだけど、そばに居ても南郷さんの時のように感じるドキドキとしたときめきなどは全くなく、ただ一緒にいるのが当たり前のような存在にしか感じる事はなかった。

その夜は久しぶりにリッちゃんと並んで俺はベッドで寝ていた。俺のベッドはキングサイズだから大地とリッちゃんと3人で寝る事もよくある事だった。

ベッドに入ったリッちゃんが

『南郷さんって人ならイッちゃんは感じちゃうの?』

とか聞いて来た。俺はその答えを口にするのが恥ずかしくてリッちゃんに

『そういうのを聞く女の子ははしたないよ!』

と誤魔化すように答えていた。

リッちゃんは昔から俺が全裸で寝ていても慣れきっていて、だけど今夜に限ってやっぱり南郷さんに気を使っているのか俺には出来るだけ触らないようにだけしてベッドの端で眠っていた。

翌朝、なんとなく変な感覚に目が覚めた俺は寝ぼけながらトイレに行き、そのトイレの中で1人で驚愕する事になっていた。
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