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愛されたいから…
第5章 律子の思い
なんだよ!?これは!?

いつも全裸で寝ている俺だから、寝ぼけてトイレで俺がいつものように股間に手を当てると俺は何故かミニスカートに女のもののパンティを履いている事実に気が付いた。

大体、全裸で寝たはずなの俺が起きた瞬間からこんなもの着ている自体が間違っている。とにかくトイレを済ませてトイレから出た俺は洗面台の前の鏡を見て愕然とする羽目になっていた。

リッちゃんにモデルをして貰った時の服を何故か今は俺が着ているとか…。俺とリッちゃんは全く同じ身長で体型も胸以外はほぼ同じだ。

むしろ俺の方が痩せててウエストはリッちゃんよりわずかに細いくらいだった。自分の状況を把握した俺は

『律子ー!!』

そう叫んでリビングに行っていた。リビングでとんでもない姿の俺を見たリッちゃんが可愛い笑顔を俺に向けて

『だって、いくら起こしても起きないし、朝ご飯作ってくれないし…、あぁ…、イッちゃんの服とかパンツは今は洗濯して干してあるよ。』

とか言って来る。

『うるせぇ、新しいの出す。』

と俺は寝室に戻ってクローゼットの引き出しから別のトランクスを出そうとするとリッちゃんがそのトランクスを俺から取り上げて

『せっかく可愛いんだから、まだ着替えちゃダメぇ。もう少しそのままでいようよ。』

とか言って来る。俺はリッちゃんから俺のトランクスを取り返そうと

『すぐに着替えるから返せ!』

と言ってリッちゃんを捕まえようとしたけれど、リッちゃんは器用に俺の手から逃げやがる。不器用な癖に逃げ足だけ上手いとか…、どんな奴なんだよ。

リビングを逃げるリッちゃんを俺が追いかけてしばらくドタバタが続き、廊下を抜けてやっとリッちゃんを玄関前で俺は追い詰めていた。

『ほら、返せ…、今すぐ返せ…。』

追い詰めたリッちゃんを脅すように俺は言う。悪戯っ子のようなリッちゃんは

『えー…、つまんなぁい。』

と膨れっ面を俺に向けていた。その瞬間、俺の家の扉が突然開いたから俺は完全に固まっていた。よりもよって、またしても最悪のタイミングの俺を南郷さんが見ていたからだった。
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