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愛されたいから…
第5章 律子の思い
そんな私を大地は鼻で笑うように

『だけど男だろ?』

って私に言っていた。

あんただって男でしょ!?

私は脳筋で馬鹿な大地にそう言いたくなって来る。

『その編集長さん…、完全にイッちゃんとラブラブだよ。私なんか初めて会った時、凄い怖い顔で睨まれたし、今日なんか、イッちゃんの顔見るなりその怖い顔がデレデレになってたもん。』

『相手がどう思っても関係ねぇよ。』

『ところが、イッちゃんの方が更にデレデレ…、編集長さんの事しか頭にありませ~んって感じでその怖そうな編集長さんに飛びっきりの可愛い顔を向けて見つめてるよ。』

そうやって私は嫌味タップリに大地に言ってやる。大地は

『それだけで恋人とは言わんだろ?』

とまだ事実を認めないような事を言って来るから私はわざと笑って

『キスまでは済ませたって私はイッちゃんから聞いたもんね。しかも、イッちゃん、大地との旅行をその彼氏の為に止めようかとか悩んでたくらいだよ。』

って教えてやる。さすがの大地も

『冗談じゃねぇよ。後から出て来た奴になんで俺がイマルとの旅行を邪魔されんだよ!』

と本音を吐き出していた。やっぱり大地はイッちゃんにゾッコンだ。

『私に抜け駆けとかするからでしょ?』

『抜け駆けとかじゃねぇよ。イルマが温泉を取材したいけどドラマみたいなのに出て来る温泉を知らないかって俺に聞いて来たから、なら次の休みにでも行こうぜって流れになったんだ。』

って大地はふてくされるように言っていた。イッちゃんから誘っては来てもそのイッちゃんの頭の中には仕事の事しかないからだ。

私にだってエッチなモデルをさせた挙げ句に私の身体が疼くほどに触って来てもやっぱりイッちゃんは仕事の事しか頭にない。

だから私は大地に

『やっぱり、今日は帰るわ。』

と言っていた。なんか今大地に抱かれたら完全に負け犬が傷の舐め合いしている気分になるから更に虚しくなりそうだって私は思ってしまっていた。

大地も私みたいに欲求不満のまま、旅行でラブラブモードのイッちゃんに苦しめばいいんだ。そんな意地悪を思いながら考え込んでいる大地を残して私は大地の部屋を出て行った。
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