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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第4章 千弥と蓮

幾ら同居して名前で呼び合っていても、社内では『三苑さん』、『小野寺さん』を貫いてる。周りに同居がバレたくないとかではなく、社会人として当たり前のことだよ。

「0の入力、桁が……京? 僕でも見たことが無い数字」
「……連打しちゃいました……。後で直すから休憩に行こう小野寺さん?」
「そうだね」

もう1年以上社内で顔を合わせているから、陸さんとは比較的タメ口が多い。蓮さんは……まだ少し慣れない感じ、私の心の持ちようだとは思うけど、蓮さんの雰囲気につい敬語になりがち。

「ち……三苑さんは、今日マーケティングだけ?」
「うん。この間、尾上さんとの打ち合わせも終わったから、また暫くはマーケティングのほうだとは思う」
「だったら、僕のほうに回してくれても良いのに……」
「それは私が決めることじゃないよ」

上役命令絶対。これはどの会社でも同じだよね。課長がマーケティングと言えば、マーケティングをやるのが私の仕事。……たぶん。

「今は実力もあるんだし、もう少し三苑さんを企画のほうに入れて欲しいよ。こっちは猫の手も借りたいほどの忙しさ……なのになぁ」
「マーケティングも大事な仕事だとは思うよ。お客様の反応が分からないと、企画もなにも無いからね」
「三苑さん、優しすぎ。だから、マーケティングばかりだって気づいて?」

私が優しい?
そんなこと初めて言われた。ただ私には実力が無い、そう思っていたもの。

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