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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第4章 千弥と蓮

だからといって、この性格が簡単に変わるわけもなく、蓮さんに誘われても頷けない私。
そう、頷く……。
私は夜の誘いのほうは頷いてしまったんだ。

(ど、どうしよう)

お世辞にも、スタイル抜群とは言いがたい私の身体。
身長は小さいし、あまり胸は無いに加え、かろうじて出るところと引っ込むところは死守している、こう言ったほうが良いのかな?
要するに、自分の身体には自信が無いタイプ。

(イケメン蓮さんと私……もっと自信無くしそう)

胸はBカップ以上大きくならない。ウエストシェイプもやってるけれど、一向に細くなる気配は無し。身長は……もう伸びないでしょう? そんな私に二人が告白してくれたことが奇跡だと思ってる。

(夜、蓮さんとエッチ……)

ダメ、考えたらまた顔が赤くなりそうだよ。
し、処女じゃないよ、人並み程度には彼氏とかエッチとかはある……と思う。これもまた自信がない話。
どうして私はこうなんだろうね?

「…………さん、三苑さん!」
「…………えっ? あぁー打ち込みミスった!」
「なに考えてたの? 10時休憩に行かないかなと思って、誘いに来たんだけど……不味かった?」

私の個人スペースを覗く陸さん。私は全く気づかずにボーっとしていたみたい。
そして気づいた途端に打ち間違いだなんて、これだからダメなんだよね。

「不味くはないけれど、休憩が終わったら修正」
「あちゃー、派手にやっちゃってる。僕が声をかけたのがヤバかったかな?」
「そうじゃないよ小野寺さん」

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