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◇◆ 星降る夜の恋物語 ◆◇ 
第2章 guiltless ギルティリス

それだけでホッとする。

やはり誰かが待っていてくれるのは嬉しい。

奴はまだ起きてるのだろうか?

このところレポートとバイトで夜遅くまで頑張ってるようだったから無理しないでいいのに。身体でも壊したらどうすんだよ。

たとえ寝てたとしても構わない。
居てくれるだけで良いんだ。
そこにあいつが居てくれると言うだけで…。
 
そんなことを考えながら、年期の入ったアパートの階段を静かに上る。

本当は駆け上りたいところだけど。

鍵を回すとすでにロックは外れた状態。家にいるときでも鍵掛けとけって言ってるのに。

困った奴だと思いながら、ちょっと軋む重いドアを手前に引く。
 
真っ先に飛び込んできたのは玄関に脱ぎ散らかされた靴。狭い廊下に点在する衣類。

黒のジャケット、パーカー、片方だけの靴下。

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