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一秒に見えた世界
第14章 俺が一番
そして夕食の後はいつものBAR、私は呑み過ぎないようにと気を付ける。私達な普通のテーブル席だけど結城さんは私達とは離れたカウンター席にいた。

優誠が来たらすぐに結城さんと優誠はガラス張りの仕切りがされていてフカフカのソファーがあるV1P席へとお店の人から案内されていた。里美が私に

『一緒に飲まないの?』

と聞いて来る。

『多分、私が友達と遊ぶのは邪魔をしないようにしてくれているんだよ。』

と私が言ったけれど空が

『彼、明日も仕事なのに美奈が心配で来てくれているなのら早目に切り上げた方が良くない?』

と言った。私達も明日はまだ学校だからとお会計を済ませてBARを出たら優誠達もお店から出て来た。

『もう、いいのか?』

って優誠が私に聞いて来るから

『うん、3人を送って。』

と私が答える。優誠は普通に結城さんが回して来た車に私達を乗せてくれた。里美から順番に家まで送ってもらい一番最後が私だ。でも今日は結城さんが運転をしているからあまり優誠とはベタベタとはしたくない私。

だけど優誠は全く気にせずに平気で私にキスをする。それから私に

『明日、学校が終わったら会社にちょっと来いよ。』

と言って来た。

『なんで?』

『上半期の決算が終わったから夜は皆で呑みに行くんだよ。美奈は留守番がいいのなら土曜日に迎えに行くけどな。』

とか優誠は言い出した。

なるほど…、今週は金曜日から優誠と一緒に居られるという意味か…。

ならば当然

『私も行く。』

と私は答える。優誠は呑みに行くのは新地だからスーツは着とけとだけ言って帰って行った。

翌日、私は学校にはさすがにスーツは目立つと考えて結城さんに聞いたら結城さんは

『お着替えに戻るお時間は充分にありますよ。』

といつもの優しい笑顔で教えてくれた。結城さんのその笑顔を見ると、この人も暴力団の組員さんって言われても信じられないと思ってしまう私だった。

学校が終わってスーツに着替えた私が優誠の会社に着いたのは夕方の6時。次々と退社する社員さん達を見ながら私は社長室に向かった。
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