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一秒に見えた世界
第18章 このくらい…いいだろ?
私はもぞもぞとしながら機内のトイレに走った。

使用中…、その文字に私は驚愕をする。

待っている間も優誠のものが私のパンティの中にトロトロと溢れ出て来て私は今トイレの中に居る人を呪いたい気分になって来た。

優誠の馬鹿ぁぁぁぁぁ!!

ここが深夜の機内でなければ私はそう叫びたかった。

そしてやっとトイレから出て来たのはなんと良二さんだ。

『美奈ちゃんもトイレ?俺どうも飲み過ぎたわ。』

と良二さんは私にのんびり言うけど、私は何も言わずに良二さんを押し退けるようにしてそのトイレに駆け込んだ。

トイレから私が座席に戻ると優誠がヒイヒイとお腹を抱えて笑っていた。

『何よ!?』

『良二が美奈が腹を壊したって心配をしているぞ。』

優誠がひたすら笑った。私はこの優誠を今すぐ飛行機の窓から捨ててしまいたいとか考えた。

パンティはもうぐしょぐしょで気持ち悪かったけれど着替えなんかなかったから私はただ泣きそうになっていた。

私が半泣きだから優誠は少しは反省をしたように

『ごめん。もう怒んな。』

と言ってから私をまた抱っこをして眠った。シンガポールに着いたら朝だ。優誠はホテルに私だけを残して仕事に行ってしまった。

私はとにかく夕べの気持ち悪さから逃げるようにシャワーを浴びてからホテルのバスローブだけでベッドに転がった。夕べの飛行機ではあまり眠れなかったせいか昼過ぎまで私は眠った。

退屈…。

私は1人でそう思う。でも勝手に出歩いたりしたら優誠にまた心配をかけて怒られてしまう。だから食事はルームサービスで済ませて適当にゴロゴロとしてひたすら優誠のに帰りを待った。

夕方には優誠がホテルの部屋に帰って来た。本当は待ってたのだけれど私はわざとむくれた顔を優誠に向けた。優誠は少し焦ったような顔で

『まだ怒ってんのか?』

と聞いて来る。

『パンティがガビガビになってましたから。』

『わかった。明日は買い物で好きな物を好きなだけ買ってやるから許せ。』

と優誠が言った瞬間にニンマリと私は優誠に笑顔を向けた。

やったー!空達のお土産はゲットだぜー!!

と私は考えて喜んだ。優誠は如何にもこの野郎という顔を私に向けてから

『腹が減ったから飯に行くぞ。』

と言って拗ねていた。
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