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一秒に見えた世界
第4章 女にした途端寂しいよ…
当然なのだけど

『ぶっ!!』

と優誠が吹いた。

もうやだ…、なんでこんなに情けない女の姿を見せなきゃなんないのよ。

と私は泣きたくなって来る。でも優誠が私を優しく抱き寄せて

『俺も今から飯だから、一緒に食うか?』

って言ってくれた。私が黙って頷くと優誠が私にキスをして来た。

『ちょっと…。』

運転手さんが見てるじゃない!!

私はそう叫びたかった。だけど優誠は

『お前が中途半端に連絡して来るから悪いんだ。』

と言ってニヤニヤと笑っているだけだ。

そんな優誠が私を連れて行ってくれたのはごく普通のちょっと洒落た居酒屋さんだ。

『こんなお店にも来るんだ?』

私にはそれが不思議な感じだった。だって私が行った事がない高級なお店にしか優誠は行かないと思っていたからだ。

『1人で飯の時は、こんな店ばかりだぞ。』

と優誠が言った。私はただ優誠から目が離せずに彼をずっと見ているだけだった。そんな私にはお構い無しでせっかちな優誠はまた勝手にメニューから色々と注文をした。

唐揚げ、お刺身、サラダ…。2人だと絶対に余ってしまうくらいに優誠が頼んでいた。

『お前、飲み物は?』

『今日は烏龍茶にしておく。』

私がそう言うと優誠が烏龍茶2つって言って注文をした。

『優誠は呑まないの?』

って私が聞いたら

『明日も仕事だからな。』

と優誠が答えて来た。

そうだ、もう深夜なんだ。私みたいに1日中寝てた人とは違って優誠は明日も朝から仕事なんだ。

そう思うと私は急に優誠に申し訳ない気持ちになった。

『そんなに俺と会いたかったか?』

と優誠が急に優しく聞いて来た。だから私は素直に頷いた。だけど優誠は少し困った顔をしてしまった。

『今週は忙しいんだ。だから週末にしか無理だと言ったんだがな…。』

『ごめんなさい…。』

『まぁ、いい。飯を食ったら送ってやるから週末までは良い子にしてろ。』

と私は優誠には言われた。それから優誠が金色のクレジットカードを出してから私に

『週末用の下着と服を1式買っとけ。』

と言ってそのカードを私に渡して来た。
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