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第7章 優しくだけ出来ないの？

なるほど…。何もなかったあの台所は佐伯さんが色々と揃えてくれたんだ。

と私は理解する。

てか優誠の周りに居る人って皆が優誠に合わせてせっかちなんだとか私は思った。

モーニングを食べて喫茶店の外に出たら佐伯さんがもうベンツのドアを開けて待っていた。

『おはようございます。』

と佐伯さんが言うから私も慌てて

『おはようございます。』

って言ったら優誠が

『早く乗れ。』

と言って私を急かす。だから私は慌てて車に乗り込んだ。車の中では優誠がずっと私を引き寄せてて私は佐伯さんがいるからと恥ずかしくなって来る。

なのに優誠は私の耳とか舐めながら

『ちゃんといい子にしろよ。』

とか囁いて来る。私は身体がゾクゾクとしながら優誠がいい子にしてよとか思っちゃう。その瞬間、私の携帯が鳴った。着信は空からだ。

『友達か？』

優誠が聞いて来る。

『うん、空からだ。』

と私が言ったら優誠は

『早く出てやれよ。』

と言って普通に笑っていた。だから私は携帯に出て

『もしもーし。』

って言った。

『もし？美奈？あんた今何してんの？バイトとかどうするの？』

『ごめん。今は優誠と居るの。バイトは優誠の会社でするから大丈夫。』

『ちょっと！？マジ？大丈夫なの？』

空が本気で心配してくれてるのが私にはわかった。

『大丈夫。今、超幸せだから…。』

私は照れくさかったけどそう言ったら空が

『じゃあ、暇な時にまた連絡して。その時に話しは聞くからね。』

って優しく言ってくれた。私が携帯を切ったら優誠が私の頭を撫でていた。優誠はかなりご機嫌だった。私は白浜に着くまでずっと優誠にもたれていたら気持ちよくて眠ってしまった。

優誠が

『着いたぞ。』

って私を起こした。車から降りた私の目の前には超有名なホテルがあった。

海の上に建てられたホテル。

しかもお城のような造りでここって確か一泊が、ん万円くらいしたような？

とか私が考えていたら佐伯さん以外にも結城さんとか後は私が知らない人が２人くらい居て、皆が優誠を待っていた。