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第2章 ホテル

　梨花と佳純はチェックインしたホテルのレストランでゆっくり食事を摂った。
　佳純が好きな食物はステーキのような肉食で二〇〇グラムくらいならペロリと平らげた。
　
「センセ、相変わらず美味（うま）そうに食べるけえ、ウチも食欲がでるんよ。いったい全体、センセが食べたもんって何処行くんじゃろ？」
　
「さあ、梨花がいると食欲が出るのよ。いつもはもっと少食じゃけえ」
　
　と、佳純の真珠の様に白い頬に赤味が射し、白い歯を見せた。
　
「センセ、岡山弁になっとるよ」
　
　二人は紙ナプキンで口元を拭った後、テーブルの席を立った。