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永遠に見えた世界
第12章 大事な事は先に言えよ…
そんな美奈と俺は繋がっていたいと考える。だけど容赦なく美奈が俺をイカせてしまう。

美奈はイキながら俺のものを締め付けて俺をイカせてしまう女だ。逃げたくなるような半端ない快感が俺を襲って来る。

だから俺は完全に美奈に溺れている。一瞬でも美奈が俺を誘うような顔すれば俺はすぐに美奈に欲情をしてしまう。だから俺は美奈に

『美奈、愛してる。』

と言ってやる。美奈はそんな俺の言葉に満足そうにして眠っていた。

日曜日は夕飯を食ったら美奈を家まで送ってやる。そのケジメだけはちゃんと付けないと俺の方がダメな人間になりそうだったからだ。

きっと俺は美奈を閉じ込めて家から出せなくなってしまう。

そう思うからこそ俺は美奈を家には帰す。帰る瞬間には美奈がやっぱり切ない顔を俺にして来る。

そんな美奈を見ると俺は今すぐにでも俺の部屋に引き返して美奈を抱いてやりたくなる。だがそれをやったら俺は男として終わりだと思う。

美奈にはキスだけをしてから

『ちゃんと、いい子にしてろよ。』

と言ってやる。美奈は少しはにかんだ顔をしてから俺の車から降りた。

その瞬間には俺は自分の気持ちを割り切ってから明日からの仕事だけを考える。

そうやって完璧に割り切って美奈にケジメを付けられる男になれなければ美奈の親も俺の親父達も俺の事を認めるわけがない。

美奈は中身がまだまだ子供だから俺がそれを全部やってやる覚悟が必要だ。

俺は自分の部屋に帰ってシャワーだけを浴びたら後は寝るだけだ。

明日からは仕事だからな。

そう自分に何度も言い聞かせて俺はバドワイザーを胃袋に流し込み無理矢理にベッドで寝る。

前はこれで簡単に眠れていたのに今は何故か落ち着かない。

美奈の温もりがないからか?

美奈のあの肌の感覚がないからか?

全く体重を感じさせない幻みたいな女が、その存在感だけはしっかりと俺の身体に刻み付けているような気がした。

そして美奈の匂いがまだ残るベッドで俺はその匂いを振り切るようにして眠った。
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