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永遠に見えた世界
第9章 慣れてくれよ…
朝は俺が先に目が覚めた。相変わらずスースーと気持ち良さげに美奈が眠っている。そろそろ起こさないと美奈の場合は大変だな。

そう思って俺は美奈の鼻を摘んでやる。

『みぎゃ!?』

と妙な悲鳴で美奈が起きる。だけど美奈はまだ寝ぼけたままだ。どうやら寝起きがあまり良くないという美奈。

寝ぼけた美奈に俺は状況の説明はしてやるが美奈はやたらとアタフタとするだけで残念ながら全く物事は進まない。

ダメだこりゃ…。俺は美奈を抱いたままシャワーへ美奈を連れて行く。シャワーで目が覚めたらもう少しはマシになるだろう。

俺のそんな期待は虚しく、美奈には緊迫感というものが存在をしないまま、やっぱりシャワーでもぼんやりとしているだけだ。

『急げよ。』

と言って俺は先にシャワーから出た。俺が全てをやってやらないと美奈のスピードではとてもじゃないが予定の時間に間に合わないと俺は判断した。

だから美奈の着替えも全て俺が用意する。美奈の用意をしながらも俺は自分の用意も済ませてしまう。

なんとか美奈を急き立ててメイクまでは済ませたけれど美奈のルージュに妙な違和感がある。今の美奈がしているのは濃いピンク…。色白の美奈には唇だけが変に強調され過ぎていた。

だから俺は美奈に

『白浜から帰ったら一緒に買い直しに行くぞ。』

とルージュの買い直しを言ってやる。なのに自分のルージュに興味が無いのか呑気な美奈はそんな俺を不思議そうに見ているだけだ。

そんな美奈に合わせてはいられないから俺は白浜に行く荷物を玄関に置いたら近所の喫茶店にモーニングだけ食べに行くぞと美奈を急かした。

とにかくそんな風に美奈はのんびりとしている。まるで世界は24時間ではなく48時間あるかのようにマイペースに行動する。モーニングを食べて喫茶店を出てからも迎えに来た佐伯が

『おはようございます。』

と言うと美奈はのんびりと

『おはようございます。』

と丁寧に挨拶を返している。迎えに来た運転手にいちいちそんな丁寧な事やってたら時間がいくらあっても足りねぇよ。結局俺は美奈に

『早く乗れ。』

と急かす事になってしまう。車に乗ったら乗ったで今度は美奈は俺や佐伯が存在しないかのように窓の外をぼんやりと眺め始めた。またしても適当娘の本領発揮だ。
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