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秘密のピアノレッスン
第11章 大事なもの
唇から、二人の興奮が零れ、糸を引く。

「……はあ…っ」

少しの呼吸を許されても、すぐに先生に唇を奪われてしまう。
二人の興奮が混じり合って、苦しい。
いままでにない先生の熱さを感じて、芯から溶けていきそうだ。

「……更紗ちゃん、部屋に行こうか」

先生の唇に溶かされた私はもう、頷くことでしか返事ができなかった。


18歳の誕生日に私は、さっき昼寝をした寝室で、先生の手で、パーカーを脱がされた。
三つ折りの白いソックスと、純白のブラジャー、パンティが先生の目に晒され、恥ずかしくて手で下着を隠す様にしながら俯く。

先生は、そんな私をじっくりと見回して、「全部取ろうか」と言った。

「あ、でも、恥ずかしいです」
「君の一番恥ずかしい部分はもう、知ってるのに?」

ああ。
そんなこと言わないで。

その囁きは私の芯を熱くして、触れられてもいないのに溢れださないか心配になる。


先生は、ぎしりとベッドを軋ませて、しなやかな豹のように私に近づいた。
熱い唇が頬をかすめ、ブラジャーの紐の上を舌でなぞられ、鎖骨にキスが降った。
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