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秘密のピアノレッスン
第11章 大事なもの
ロールカーテンは下まで降ろされていて、完全に二人だけの空間だ。
遮光性はないらしく、ある程度の明るさは保たれている。

のしかかる先生の肩をぎゅ……と掴んだら、鎖骨から首筋を舐め上げられて空を仰いだ。

先生は首筋にキスをしながら、右手を背中に滑らせてくる。
有無を言わさず「外すよ」とブラジャーのホックに指を掛け、ぷつんと外れる感覚があった。

「あ、あ」

慌てて手で前を押さえて、紐がたらりと肩から下がる。
先生は服を着ているのに、私だけ……こんな姿。


戸惑っていると先生は、唇を噛み締めている私の顎に指を添えて引き戻し、じっと瞳の奥を覗き込んできた。

「恥ずかしい?」
「は、はい……私だけ裸なのが……」
「僕にも脱いでほしい?」

こく、と頷くと、先生は躊躇わずニットとタイトなパンツを脱ぎ捨て、窓際に置いた。

先生の下半身にぴったりとつけられている黒のボクサーブリーフは、一昨日見たそのままの形が浮き出ていた。

先生の……先生のものが、あんなに形がわかるほど、勃ってる……。

すると先生がくすりと苦笑して、慌ててボクサーブリーフから視線を離した。

「本当に君はエッチな子だな。そんなに興味ある?」

凝視してたのがバレていたらしく、恥ずかしくていたたまれない。
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