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秘密のピアノレッスン
第12章 きよしこの夜
暴走しすぎた私は、甘い交わりを終えた直後、先生に真面目に諭されてしまった。
「大事にしたいんだ。だから、中で出すのはだめ。結婚するまではだめ。今日は間に合ったからよかったけれど……わかった?」
結婚……。
先生はふう、と息をつき、荒く乱れた息を整えながら、私が座っている左側に横たわり、「本当なら、生で挿入もだめなんだけれど……」と呟いていた。
勝手なことしたから怒っちゃったかなぁ……。しょんぼりしていたら、先生が手招きをする。
「こっちおいで。一緒に休もう」
私も同じように添い寝をしてみたら、先生の指が頬に触れ、何度も髪を撫でてくれた。
形の整った双眸が優しく揺れる。微笑みに安心する……。
「君は、もう……。何をしでかすかわからないな」
「……ごめんなさい……」
「いや、すごく興奮したけど。……君からしてくれたのは嬉しかったけど……本当に、放っておけない」
そう言って笑う先生に、好きな気持ちが溢れて苦しい。
しばらくベッドの上で過ごした後、先生がコートのポケットからキーケースを取りだした。
「今日は、おばあさまの家で過ごすんだっけ?車で送るよ」
甘いふたりきりの時間も終わり。
帰りたくないけれど、そんなことを言えば、きっと先生はまたさっきみたいに真面目な顔で諭そうとするだろう。
「わかりました……」
白いワンピースを手に取り、名残惜しい葛藤に負けそうになりながら、帰り支度をした。
「大事にしたいんだ。だから、中で出すのはだめ。結婚するまではだめ。今日は間に合ったからよかったけれど……わかった?」
結婚……。
先生はふう、と息をつき、荒く乱れた息を整えながら、私が座っている左側に横たわり、「本当なら、生で挿入もだめなんだけれど……」と呟いていた。
勝手なことしたから怒っちゃったかなぁ……。しょんぼりしていたら、先生が手招きをする。
「こっちおいで。一緒に休もう」
私も同じように添い寝をしてみたら、先生の指が頬に触れ、何度も髪を撫でてくれた。
形の整った双眸が優しく揺れる。微笑みに安心する……。
「君は、もう……。何をしでかすかわからないな」
「……ごめんなさい……」
「いや、すごく興奮したけど。……君からしてくれたのは嬉しかったけど……本当に、放っておけない」
そう言って笑う先生に、好きな気持ちが溢れて苦しい。
しばらくベッドの上で過ごした後、先生がコートのポケットからキーケースを取りだした。
「今日は、おばあさまの家で過ごすんだっけ?車で送るよ」
甘いふたりきりの時間も終わり。
帰りたくないけれど、そんなことを言えば、きっと先生はまたさっきみたいに真面目な顔で諭そうとするだろう。
「わかりました……」
白いワンピースを手に取り、名残惜しい葛藤に負けそうになりながら、帰り支度をした。