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秘密のピアノレッスン
第8章 指
蒸らし過ぎた紅茶に、お湯を足して飲むことにした。
それでも、丁寧に淹れられたものはとてもおいしい。

先生が出してくれたのは、ロイヤルコペンハーゲンのティーカップ。
よく見るとクリスマスの柄が入っている。

「あ……かわいい……」
「実家から持ってきたの。母、こういうの好きだから」

佳苗先生らしいな。
先生が紅茶を飲むと、眼鏡のレンズが曇った。
眼鏡を外して苦笑する先生がとても可愛らしくて、ふふ、と笑った。

「ここもツリーとか飾ったほうがいい? でも、僕の生徒は、君と小学生とさっきの立花さんしかいないしなあ。普段はこの家には僕だけだし……」
「ピアノとクリスマスツリーってよく似合いますよね」

うちではもう、ツリーを飾ったりはしないけれど。
クリスマスと私の誕生日が近いこともあって、自分の祝いごとのような感覚もある。

……あ。そうだ。

「もしご迷惑でなければ、家のツリー持ってきます。あんまり大きくないと思いますが……」

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