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記憶の彼方に眠る恋
第2章 過去の恋、現在の憧れ
 そういう経緯を心の中で思い返しつつ、紗友莉が苦笑しながら言う。
「まぁ、確かに……。賢人君と私は今は友達なんだし、賢人君と彼女さんの幸せを祈る気持ちが強いかな。あれほどまで、好きになった相手なんだから、だからこそ、今の賢人君の幸せを応援したい気持ち……かな」
「そして、紗友莉のほうは、その部長さんと上手くいけば言うことなし、だね!」
 紗友莉は心の中で、「美香らしい前向きさだなぁ」と思いつつ、苦笑を浮かべたまま言葉を返す。
「それはそうかもしれないけど、現状は『単なる部下』としか思われてないと思うし、実際のところ難しいんじゃないかなぁ」
 ここで少しだけ言葉を切ると、「自分の事ばかり話している」ような気がした紗友莉は、美香の恋愛関係へと話題を移すことにした。
「私はそんな感じだけど、そう言う美香はどう?」
「ああ、明日土曜日はまた速雄(はやお)君とデート! ばっちり充実した毎日を過ごしてるよ~!」
「え?! 4月ごろに電話したときには確か、彼氏の名前は『ムサシ君』って言ってなかったっけ? 私の聞き間違い?」
「ムサシ君とはとっくに終わってるよ~。今は速雄君!」
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