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私の結婚式前夜
第7章 エピローグ
午前三時十六分。私たちはホテルを出た。腕を組んで……。
ほとんど、人通りのない商店街を腕を組んで歩く。カツカツと私のハイヒールの音が響いている。
「夏芽……?」
「はい……」
「知ってる、姫初め……?」
「知ってるよ。その年、最初のエッチでしょ?」
「姫初め……、その年に、いいことも、あるらしいよ」
「だけどさ、お兄ちゃん……]
誘導尋問……?
「うん?」
「誰でも、最初にするエッチが姫初めなら、みんなにいいことがあるね?」
「…………そっか? …………だよな」って言いながらお兄ちゃんは白い歯を見せた。
じゃあ、私は幸せになれるね? だって……。
「でもさ……、ありがとう……お兄ちゃん……」
声が少しかすれる。点滅する信号が滲んで見えた。
「いや、お前が幸せになってくれたら……なんて……」
「幸せになるよ。私……」
「おめでとう……」
お兄ちゃんの声もかすれていた。
:
:
:
『夏芽はねえ、大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになるの……』
:
:
:
「じゃあ、俺たちは恋人解消……な?」
「うん……」
:
:
その日の午後ニ時、私はバージンロードを歩いていた。
――おわり――
ほとんど、人通りのない商店街を腕を組んで歩く。カツカツと私のハイヒールの音が響いている。
「夏芽……?」
「はい……」
「知ってる、姫初め……?」
「知ってるよ。その年、最初のエッチでしょ?」
「姫初め……、その年に、いいことも、あるらしいよ」
「だけどさ、お兄ちゃん……]
誘導尋問……?
「うん?」
「誰でも、最初にするエッチが姫初めなら、みんなにいいことがあるね?」
「…………そっか? …………だよな」って言いながらお兄ちゃんは白い歯を見せた。
じゃあ、私は幸せになれるね? だって……。
「でもさ……、ありがとう……お兄ちゃん……」
声が少しかすれる。点滅する信号が滲んで見えた。
「いや、お前が幸せになってくれたら……なんて……」
「幸せになるよ。私……」
「おめでとう……」
お兄ちゃんの声もかすれていた。
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『夏芽はねえ、大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになるの……』
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「じゃあ、俺たちは恋人解消……な?」
「うん……」
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その日の午後ニ時、私はバージンロードを歩いていた。
――おわり――