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俺は彼を愛してる
第7章 Temptation
化け狐の様な女が
ツータンの上着を脱がせ

胸に顔を埋め 離れたかと思ったら

ベルトに手を掛けた

僕は 頭に血がのぼり
そちらに突進した

ツータンは女の手をはらい

そのまま 体も押し退けようと
振りかぶった

よろけた女の体を支え
ツータンの腕を横から掴んだのは
整った顔の男の子だった

一気に色んな事が起きて

色んな感情に襲われて

僕は小さく震えて居た

ツータンは 上着を拾い

僕の手を引いて
自分の部屋に連れてってくれた

ベッドに座り
隣に座るようポンポンとよばれ

座る

ぴったりくっついた左側が熱い

前屈みに 下を向いくツータンが
酷く動揺しているのがわかる

「何か 僕に出来る事って有る?」

「側に居て」

そう言うと ツータンは僕に抱き付き
そのままベッドに 二人して倒れた

こんなに大きいのに
僕の腕の中で
胸に顔を埋め甘えてくる

ツータンはつらそうなのに

僕は不安でいっぱいなのに

不謹慎にもドキドキして嬉しくて
いつもなら見ることが出来ない
ツータンのつむじに
そっと頬を寄せて 目を閉じた




 
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