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蜜会
第4章 満たされる
あれから一か月ちょっと経ったけど、安宅さん……義樹は私のアパートに二回来た。
普段は、義樹も忙しいし私もそんなに連絡はしない。
デートの打ち合わせ以外は、たまに昼休みに義樹からLINEのメッセージが来るくらい。
その日の夜は、ちょっと聞きたいことがあったので通話にしてもらった。
「ねぇ、LINEとか見られてバレたりしない?」
「ああ」
芸能人の男女がそこ……LINEから浮気がバレて、週刊誌やワイドショーなどで「不倫発覚!」と大々的に報道されたのを見て、私は職場のみんなが「バカだねぇ」と笑って話している中でちょっと背筋が冷たくなったのだ。
「あれはどうやってバレたんだろね?」
「わかんない。義樹のスマホ、ロックされてるけど指の動きでパスとか奥さんがずっと見てたらわかるんじゃないの?」
「見られないようにしてるし、LINEの履歴もこまめに消してるよ、だから瑠璃ちゃんが心配することじゃない」
大丈夫だよ、と言ってくれたけど、ちょっとそれだけでは気は休まらない。
やっぱり、罪悪感なのだろうか。
職場にばれたら懲戒免職とかにもなりそうだし……という不安もある。
「俺が勝手に瑠璃ちゃんに惚れて、瑠璃ちゃんの迷惑も顧みずに押しかけてるの。それだけの話だよ」
普段は、義樹も忙しいし私もそんなに連絡はしない。
デートの打ち合わせ以外は、たまに昼休みに義樹からLINEのメッセージが来るくらい。
その日の夜は、ちょっと聞きたいことがあったので通話にしてもらった。
「ねぇ、LINEとか見られてバレたりしない?」
「ああ」
芸能人の男女がそこ……LINEから浮気がバレて、週刊誌やワイドショーなどで「不倫発覚!」と大々的に報道されたのを見て、私は職場のみんなが「バカだねぇ」と笑って話している中でちょっと背筋が冷たくなったのだ。
「あれはどうやってバレたんだろね?」
「わかんない。義樹のスマホ、ロックされてるけど指の動きでパスとか奥さんがずっと見てたらわかるんじゃないの?」
「見られないようにしてるし、LINEの履歴もこまめに消してるよ、だから瑠璃ちゃんが心配することじゃない」
大丈夫だよ、と言ってくれたけど、ちょっとそれだけでは気は休まらない。
やっぱり、罪悪感なのだろうか。
職場にばれたら懲戒免職とかにもなりそうだし……という不安もある。
「俺が勝手に瑠璃ちゃんに惚れて、瑠璃ちゃんの迷惑も顧みずに押しかけてるの。それだけの話だよ」