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蜜会
第4章 満たされる
「チャチだけど、乾電池式のわりにパワーはあるな。一回遊ぶぶんには十分だね」


 オモチャとはいえ機械。電気工事技師にとっては研究対象になっちゃうのかな。


「ねぇ……それ、私の中に入っちゃうの?」

「挿れるってよりも、当てるものかな?」
 

 私はシーツにくるまったまま義樹を見ていたけど、義樹はそれ……ローターをサイドボードに置いてまた私の上に覆いかぶさってまた唇や指で優しく愛撫をし始めた。


「いくら汚してもいいからって、風呂場以外であんまりヌルヌルするのもね」

「うん……」


 義樹はエッチのとき、私が言わないでも本当に察してくれて決していやなことはしない。

 それが当たり前なのかもしれないけど、先回りできる優しさってやっぱり女として嬉しい。

 気持ちいいからってすぐ入れて果てる男とか、私の後始末……身なりを直してホテルを出る手間やかかる時間を全く考えてくれない男もやっぱり、過去にはいたから。

 もちろん、そんなことがどうでもよくなってしまうほど気持ちよくさせてくれる人が一番、いい。

 ……両方できちゃう義樹が、もう結婚してるのはちょっと残念だなぁ、なんて考えている私の胸をまた掴んで寄せ、派手に音を立てて吸いだした。

 ちゅばっ、と吸いながらも、やっぱり舌や指が小刻みに乳首を弾くのですぐに私の感じるスイッチが入る。

 下腹部が潤みはじめるのは今日、何回目だろう。



*つづく*
(少々お時間をください)
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