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(( 綾音 実久里の日常 ))
第3章 教師と体育倉庫で……
体育の授業が終わり、使用した道具を倉庫に運び終えると背後から「綾音」と呼ばれた。

ドキリッと胸が高鳴り、ゆっくりと振り向くと教師は体育倉庫の扉を後ろ手で静かに閉めているところだった。

実久里は胸の辺りでぎゅっと手を握った。

鉄でできた引戸の扉と扉がガチャン、と完全に閉まると同時に突然襲いかかるように覆い被せられ、バランスを崩した。
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