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第2章 面接

分かりやすいその表情はやっぱり面白い。


そのまま俺が笑っていると、桜は泣いてんだか怒ってんだかよく分かんないその表情を俺に向けた。



そして…


その表情に、またトクンと胸が鳴る。



「っ…………」




おいおい、ちょっと待てよ……



さすがに、俺、そんなに単純な男じゃねぇ


よ…な……?




「そんなしょっちゅう…出るんですかっ…?」




出るよ、って言ったら


いや、うそだって言ったら



分かんねぇけど、いずれにしろこいつの反応を楽しみにしている自分がいる。



ああ…


これはマジでやべぇやつだ。


幸のやつ、ホント余計なこと言いやがってっ……








「しょっちゅうってのは…嘘だけど…よ」




ホッとしたような、でもまだ不安そうな…色々入り交じった表情。




──────────ほっとけないんじゃない…?



脳内で、幸の声がうるさい。



「─────────…」




無意識に、桜の頭に手を伸ばして、髪がくしゃくしゃになるまで撫でる。


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