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夜の蝶は…嘘つく
第5章 夜の世界へ
男は…私のマンションに入り浸たる
まるで…夫婦か何かの様に…外へ行く時は…
肩を抱く…腰を引き寄せる…
言うことさえ聞いていれば…
外に出られるし…殴られる事もない…
男の執着が離れるまでの…辛抱だと…
我慢する…
毎日が…辛くて…笑いたくもないのに…
男は…笑えと要求する
愛想笑いだと…殴られるから…
笑う
誰よりも可愛く…笑うの
まず…瞳が笑ってないのが解るから…
笑う時は…出来るだけ…目をつむり…笑うの
楽しそうに…笑うの
そうすれば…男に殴られる事もない…
そんな日々に…疲れて行く…
だが…ある日突然、呆気なく…終わりが来る
ママが…私と男が帰って来るのを待ち伏せして いた
手にはナイフが握られて…
私は…ボーッと…その光景を見ていた
刺されたら…死ねるんだ…
そう思って…立ち竦んでいた
「バカッ!逃げろ!」
男が私を突き放し…逃がそうとする
その光景にママは逆上する
ナイフを振り回す姿に管理人が警察に電話を入 れて…
警察が来て…
ママは警察に連行された
男も…警察に連れて行かれた
男が一貫して…私は…関係ないと言ったから…
私は…警察には連行されなかった