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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3

「逆ですよね。あなたがさっき言ってこと、スマホに録音しておきましたから」

「それはこいつが――――」


「は?風子を二度といじめたら徒では済まないからな」

「ひぃっ……!」

言い訳しようとしてきた女に溜まった怒りをぶつけるように睨みつけると、泣きそうな顔で逃げて行った。

咄嗟の嘘に動じるなんて案外脆いものだ。


転がった小銭を拾い集めて財布に入れてから唖然として立っている風子に渡す。

「あんな奴に従わなくていいんだよ。……後、俺に嘘つかないでね」

「うぅっ……、ごめんなさい。………ソラ、ありがとう」

泣き顔を隠すように抱き着いてくる。甘えてくる姿が可愛いと思うと同時に、二度と同じ目には遭わせたくないと思った。


「本当は高校に行ってもずっといじめられてた。もうつらくていたくない。私はどうしたらいいの……?」

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