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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3

暫く慰めているうちに泣き止んでくれた。

追い払ってやって少しはスッキリしたのか、風子は昨日よりもいい顔をしていた。

しかし、解決しない限りまた泣き顔を見ることになる。

今日はたまたまその現場を見掛けて助けることができたけど、学校に行ったらどうなるか分からない。


もう二度といじめられないようにするため、俺はある行動に出た。

その計画を実行するために、風子の通っている高校の前でメールを送った人物を待つ。

「用事ってなんだよ。おまえから誘ってきて迎えに来るなんて珍しいな。男とデートするのは趣味じゃねえんだけど、可愛い従兄弟の頼みなら付き合ってやるよ」

ズボンのポケットに手を入れてこちらへ歩いて来たのは颯太。

裏切ったことはまだ言っていなくて一方的に気まずいけど、頼れるのはこの人しかいなかった。


「風子がいじめられてること知ってる?」

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