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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3

「……そのことか。知ってる。財布を盗んだって他の学年でも噂になってるからな。今は学校内で悪者扱いだ」

「どうして助けてやらないんだよ。仲がいいんだから、そんなことをする子じゃないって分かってるだろ」


「塑羅緒は相変わらず真面目だな。悪者にされてる奴を庇ったら大人数を敵に回すようなもんだろ。オレまで悪者にされたくねえ」


「好きなくせにそこまで思ってないんだ。じゃあ、ひとつお願いがあるんだけどさ……職員室に案内してよ」

「は……?なに考えてんだおまえ……」


それから颯太に付き添ってもらって風子の担任の先生にいじめが起きていることを話に行った。

最初は疑われたけど、なんとかして欲しいと必死に説得すると理解してもらえた。

颯太も何だかんだ言って俺の味方になってくれて助かった。

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