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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3

「でも、……まだ付き合えないの」

「…………」


好きだと言ってくれていたのにどうして振られたんだ……?

まさか堂々と言わなかったのがダメだった……?

告白をクリアしていたのもあり、付き合うのは九十パーセントの確率で上手くいくと自信があった。
それが断られて、俺は混乱していた。

やはり女の気持ちは分からない。

「どうして?」


「今は恋愛より頑張らないといけないことができて。それが終わるまで待っててくれる?」

「頑張らないといけないことって……?」


「……勉強。夏休みになる前に大事な試験があるの」

それを聞いてホッとした。
嫌われた訳でもなく、別れられない彼氏がいるわけでもない。

何の試験を受けるのか分からないけど、終われば付き合ってくれる。


つまり、寝て待てばその日はやって来るということか……。

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