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第8章 ふたりの未来、二人の彼氏

「確かにそういう所を見てるとつらいですよね」

「はぁー……、もう嫌！前はネットで知り合った女とLOINEを交換してまでやり取りしてたし、今度は会社の女とか。
一回喧嘩しないとこっちが嫌だって思ってるのが分からないのかって思うわ」


「きっと今回も分かってもらえますよ。何だったら私がガツンと言いますし、私の彼氏にも手伝ってもらいます！」

「あはは、ありがと。とりあえず、もう一回話し合ってみて今後どうするか決めるね」

「今後……？」


「彼女がいなかった頃が抜けきれないみたいだから、このまま苦労するよりも別れるのもありかなって」

莉乃さんは小さく溜め息をついてから運ばれてきたパスタをフォークに巻いて食べた。

笑ってくれたけど、私が想像している以上に悩んでいそうだった。


「……いいよね。風子ちゃんの彼氏」

「え……？」