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第8章 ふたりの未来、二人の彼氏

「イケメンで彼女に甘いって最高じゃん。いつも風子ちゃんばかり見てるから浮気なんてしなさそうだし。
わたしもそういう人を彼氏にしたい。いいなー」

「モテるし、何を考えてるのか分からない時もありますから不安はありますよ」


「杞憂だって。……わたしも愛されたい」


――――！？


これは海田先輩に呆れて、ソラ先輩のことを狙おうとしている……！？


莉乃さんはいい人だからそんなことはしない。
だけど、ダブルデートをしている時にソラ先輩がどんな人か知っている訳だし……。


……これも莉乃さんの言うとおり杞憂に違いない。

でもどんどん不安になってきて、一口目は美味しいと思ったパスタを食べた気がしなかった。