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キミを愛シテ溺れてる
第12章 王子様の嫉妬が甘くて激しい愛に変わる時



「昨日この上着のポケットに入れていたよね」


「えっ……?」


「セックスが終わった後に風子が、最後に残った一個は後で私が片付けるからって言ってポケットにしまっていたと思うけど。

そのままだったら入っているんじゃないかな?」


今も羽織っている少し大きめのカーディガン。


昨晩もソラ先輩とのセックスを終えた後、リビングに置いたスマホを取りに行くために裸の上に羽織っていた。


そのポケットに手を入れてみると、棚に入れるのを忘れてしまったからちょうど一つ入っている。


これはコンドームの箱を捨てた時に私が手に取った物だった。


落としてしまいそうなところに避妊具を入れて持ち歩いていたと思うと恥ずかしくなるけど、今はそれを素直にソラ先輩に渡す。


振り向くと案の定コンドームをつけていて、私の渇いているこの身体を満たそうとしてくれていた。



「風子……、こっちを向いてよ……」


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