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キミを愛シテ溺れてる
第2章 処女ヲ捧げた時

「好きじゃなくてもヤッてる奴はいるぞ」

「えぇ……。恋人じゃなくて友達でもしちゃうの?」


「ああ。エッチするだけの友達を“セフレ”って言うんだ」

「セフレ……」

初めて知った言葉だった。

それと同時に自分には縁もない言葉だと思っていた。


新しいことを知ってますます興味が湧いてしまいながらも怖さの方がまだ勝り、太股を触られるだけで先に進むことをやめた。


私にこれ以上はまだ早い……



鼓動が早くなるのが治まらないまま、颯太と暗くなった帰り道を歩く。

一層冷え込んできて、白くなる息を両手にふぅっと吹きかけるとその手を颯太に触られた。


「手、すげえ冷たいな。温めてやるよ」

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