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ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…
『入学式の時、あいつの母親みたけど、めっちゃ美人でさっ。下心ないわけないだろう?』
『俺も見た見た。なるほどね。母親目当てってか?』
『何?それって、やっちゃってるってこと?』
『だろう?その3人の男とも寝てるに決まってるだろう』
あははははっと下品な笑い声が響いていた教室は一瞬にして静まり返った。
そして数十秒経つと、違うザワザワが教室内に充満する。
「おっ…おいっ…何っやってんだ…」
俺に胸倉を掴まれている奴は、やっとの事で発した言葉も上擦っていた。
「お前らこそ、何勝手な事言ってんだ?俺に聞こえるようにわざと言いやがって!どうなるか分かってて言ってんだろうな!」
「俺はっ…」
「なんだよ!!」
声を抑えて威嚇すれば相手は口を噤む。
頭に血が上っていた俺は、そのまま壁にたたきつけ押し付けた。
呻き声を上げても手を離すつもりはなかった。