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第52章 何もしないで後悔をするより……

『何もしないで後悔をするより、死力を尽くして後悔するほうがいいのかもしれない。陽葵にとってつらい未来かしれないが、幸せな未来かもしれない。それはこれからのふたりの時間の使い方次第だと思っている。泣いてもいい。辛いと愚痴を吐いてもいい。キミのありのままの姿を陽葵に見せて、生きるとはどういうことなのか先生として彼氏として見せてやってほしい。陽葵は頑固で融通もきかない。だけど私たちの自慢の娘である。どうか友紀也くんのその想いで幸せしてやってほしい』

パパはそう友紀也に言葉をかけ、私と友紀也の交際をみとめてくれたという。
それでも簡単に頷けたなかったのが親心。
それもいやというほど伝わった。
だけど、それはパパの予感だったのかもしれない。
友紀也がこの世を去った後の私がどういう選択をするかの
……

完