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ずっと傍に……
第9章 ふたりの反応…
「もし…帰ってきたら…こうやって送ってくれるの?」
「もちろんですよ。一人で帰らせませんよ」
だったら平日には行けなくなる。
仕事を終えて疲れているのに、わざわざ送ってもらうことなんてできなかった。
それでも、触れ合うことができなくても、毎日会えていた数日前までが幸せだったのかもしれない。
「もちろん…前もって早く帰れる時は連絡いれますし、春休みは少し忙しくていつもと変わりませんが夏休みや冬休みは定時で帰ることがほとんどですから……」
家まで数キロと言う所で車は路肩に止まった。
「ですから、そんな顔をしないでください。陽葵にそんな顔をされると…僕もつらい…」
友紀也の手の甲が頬に触れた。
「やっと教師と生徒じゃなくなったんです。もっと陽葵と一緒にいたいと思うのは僕も同じ……こうやってキスをして…」
触れるだけのキスをする。
「もっと深く…陽葵を味わえるキスをして…」
言葉通り、深く激しいキスが私を襲う。