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ずっと傍に……
第22章 幻でもいい…
本当にこれが最後…
もう二度と友紀也と話をすることも触れ合うことも、笑いあうことも出来ない。
私の人生から友紀也が消え去ることに恐怖を感じ身体が震えた。

「…ひ…なた…」

私の名前を呼ぶか細い声に、自分を奮立たせ平気なフリをする。

「ここにいるよ」

耳元で囁けば、友紀也は私の方に顔を傾け笑う。
だから私も今までで一番素敵な笑顔を返した。
だけど涙が零れるのを止めることはできなかった。

「陽葵の…その笑顔…やはり…一番…好きですね…陽葵……最後まで…傍に寄り添って…くれて…ありがとう…ございます…」

流れる涙を拭いながら、微笑んだ私の笑顔を褒めてくれる。
だから、私は笑い続ける。
友紀也が好きだと言ってくれた笑顔を…

「私の方こそ…一緒にいることを許してくれてありがとう…」

頬に添えられている手を握り締めて伝えれば、友紀也は最後まで笑ってくれた。
そして…
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